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幸せを願って食べる おせち料理

おせちとは、お正月に食べるお祝いの料理です。もともとは季節季節の節句に供された料理全般を指していたものですが、江戸時代後期ごろからお正月料理を指していうようになってきました。おせち料理という呼び方が一般に定着したのは、家庭で作るだけでなくデパートなどで商品として売られるようになった、第二次世界大戦後といいます。おせち料理には、新年を寿ぐ意味や、長寿や繁栄を願う意味のある食べ物や料理が並べられています。

たとえば、定番の黒豆は、「まめ」にまじめや勤勉という意味があることから、一生懸命仕事に励めるようにとの願いがこめられています。たくさんの卵がつまった数の子には子孫繁栄の願いが込められ、イワシを肥料にした時の豊作経験に由来する田作りは、五穀豊穣の願いが込められています。また、喜ぶを「よろこんぶ」とかけた昆布巻きや、黄金色に見え「金団」という字をあてることもあるきんとん、めでたいにかけた鯛、出世魚の鰤など、伝統的といわれるものだけで30種類程度あるといいます。おせち料理は、地方によって、またそれぞれの家庭によって特徴があるもので、正解があるというものではありません。

最近は、洋風や中華風のものが作られるなど、個性的、現代的な料理も市民権を得てきています。盛りつけは、めでたさを重ねるという意味で、重箱に入れて彩りよく並べられます。それぞれの段によって入れるもののルールがありますが、最近ではあまりこだわらず、美味しそうに盛る傾向があります。おせち料理は、伝統を大切にしつつも、新しさを取り入れて進化しているといえます。

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